星架図書館

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クヴァメル

「私は、自分のした選択に悔いなんてありません」


身長:142㎝ 体重:48㎏
属性:水 アライメント:中立悪
好き:可愛いもの/綺麗なもの 苦手:遠慮されること/隠し事をされること
好きな食べ物:魚/貝類 苦手な食べ物:なし
趣味:刺繍 特技:暗記/暗算
信条:噓つきは泥棒の始まりという言葉があるように、隠し事をしても意味なんかはない。
座右の銘:正直は一生の宝

幻獣種であり「月を虧く者」や「月蝕の大賢者」の異名を持つクラーケンであり、ネヴァーレンの実の妹。
クラーケンの中でもひときわ賢かった兄と比べられ、劣等感を……ということはなく、平等に愛されていた。
ネヴァーレンとも仲が良かった方であり、かつて一緒に読んだ絵本「シンデレラ」が思い出に強く残っている。

数年前起こった「イルジオス殲滅計画」では生き残りであり、そして海から遥かに遠い国へと連れていかれた。
そのエルディラ帝国と呼ばれる国は「クラーケンでも一番賢い者」を探していたがために、自らネヴァーレンの身代わりとなった。
その日、初めて嘘をついた時から、隠し事は苦手になった。

エルディラ帝国では、母から聞いたおとぎ話に出てくるお姫様の名前、シエラステアを名乗っている。
お姫様の名前を名乗っていても、綺麗な服を着ていても、煌びやかな城にいても、クヴァメルは本当のお姫様になれることはなかった。
支配者、厄災、死の象徴。その幻獣種という肩書きは、クヴァメルから離れないまま、夢というものを蝕んでいったのだ。

エルディラ帝国という場所から、クヴァメルは離れることはない。例え利用されていたとしても。
それは兄のため、幻獣種のためでもあるのだが、ネヴァーレンにも、シエラステアにもなれなかった自分。
そんな自分を、かつて同じ時を過ごした者達に見られたくなかったというのもあるかもしれない。

嘘をついたあの日からずっと、クヴァメルはなりたかったものを、探しているままなのだ。
「だけど後悔なんてもの、絶対にしてやるもんですか」